アメリカから日本にまとまったお金を送る必要があり、一番安い国際送金方法を調べてみました。
これまではWISE一択で、去年も1万ドルくらい送金したのですが、その時表示された手数料の額に「ん?思ったより手数料高くない?」と思ったので、改めて調べてみました。
WISE
WISEとは
WISEはロンドンを拠点に2011年に創業されたスタートアップで急激な成長を遂げました。最近北米でもアグレッシブにマーケティングをしています。かつては「TransferWise」という名前で、銀行がバカ高い手数料を取っていた時に革命的な為替レートのよさと透明性のある料金体系で、在外邦人界隈に衝撃を巻き起こしました。そもそもエストニアからイギリスに移民し、イギリスで仕事をしながらも、エストニアの銀行に住宅ローンの支払いをしなければいけなかったという共同創業者の思いから生まれたサービスは、移民のニーズを捉えているにとどまらず、ビジネスユーザーの国際送金のニーズにも応えています。
WISEのメリット
WISEのメリットは為替レートが圧倒的によい点と、送金手数料をすべて透明化して事前に提示してくれる点です。
海外送金比較サイトなどで見ると、WISEは一見手数料が高く見えます。しかし、WISEではリアルな為替レートに近いレートで送金できるので、結果的に安くなっていることが多いです。ただし比較サイトで使われているレートは正確でない時もあるので、必ず実際のサイトでできればログインしたうえで送金をシミュレーションすることをおすすめします。WISEの安い手数料と素早い送金の理由は、国際送金ではなくそれぞれの国の国内送金を組み合わせることにより、国際送金をシミュレーションしているからですが、一定金額を超えるとSWIFTシステムを使った国際送金になるため手数料が若干高くなります。「他人に対して送金する」というだけなら金額や為替ペアによってはWISEより安いサービスもあります。
しかし、WISEはデビットカードを使って他国で引き出しできたり、他の通貨の資金を置いておく、というメリットもあります(例えば日米を行き来する時、毎回ドルと日本円を両替したり国際送金するのではなく、WISEの口座に一定金額を「日本円」で置いて置くことが可能)。口座にお金をおいておく手数料もかかりません。そのため、アメリカに限らず在外邦人ならWISEのアカウントを作って保持しておくのがおすすめです。
WISEのデメリット
WISEのデメリットとしては、3つあります。
1 登録後、本人確認などの時間がかかります。
2 拠点を日本として登録している場合日本法の制限により、1回の送金が100万円までとなります。
3 最後に、これは場合によりますが「手数料」だけ見ると、他のサービスより高いです。
※このリンクからWISEに登録すると、500ポンドまで手数料無料で送金できます。為替レートではWISEが一番よいので、手数料が免除される範囲であれば、確実にWISEが一番安いです。
XE
XEとは?
XEは1993年に創業された会社です。手数料が無料ですが、その分FXレートがWISEよりも高くなっています。トータルコストでWISEより安い場合もあるようなので確認してみてください。
XEのメリット
XEのメリットは2つあります。
1つ目は、送金金額の上限が高い点。日本円で100万以上送金が必要な場合、WISEでは2回に分けて送金する必要がありますが、XEでは1回の送金ですみます。
※Rakutenのキャッシュバック経由でXEの初回登録&$300ドル以上の送金をすると$11.25貰えます。
Remitly
Remitlyは2011年にシアトルで創業されたオンライン送金サービス企業です。特に母国に家族を残して海外で働いている移民のために作られたサービスです。WISEと同じく「手数料の透明化」をモットーとしています。
Remitlyのメリット
Remitlyの為替レートはなかなかよいです。WISEには叶いませんがXEとWISEの真ん中くらいです。
手数料もWISEより安い場合がありますので確認してみてください。
※初回の送金は手数料無料で行なえます。手数料なしで考えればWISEより絶対安いので、手数料が無料になるRemitlyの初回オファーを使うのはおすすめです。
※Rakutenのキャッシュバック経由でXEの初回登録&$300ドル以上の送金をすると$7.5貰えます。
Remitlyのデメリット
Remitlyは日本語化されていません。WISEやXEは日本語化が進んでいるので、その点不便と感じる方も多いかもしれません。
デメリットといえるかどうかわかりませんが送金相手を設定する時に「愛する相手の情報を入れてください」っていう感じで、個人間での送金のためにデザインされたサービスであることが強調されており、ビジネス向けではないのかなという感じ。
Chase
トラディショナルな銀行のChaseの海外手数料も比較してみました。
海外通貨での国際送金は、5,000ドル以上の場合無料です。
その分、為替レートが悪く、WISEなどが批判している「見えづらい隠れたフィーを消費者が支払う構図」になっています。
しかし、既にChase銀行を使っている顧客にとっては、外部の送金サービスに登録せずとも、Chaseだけで完結できるので気軽かもしれません。
送金比較サービス Exiqp
ExiapはWiSEが提供している国際送金比較サービスです。WISEが運営しているけれど、情報が透明で、他のサービスの手数料のほうが安い場合は素直にそちらを勧めてくれます。
他の企業が当社より安い場合は、必ずお客様にお伝えします。
と約束してくれている通り、正直すぎて交換が持てるWISEさん。
紹介するサービスからアフィリエイト収入を得ているとのことです。
ただし、正直、「ン?」という結果が出ることもありますので、必ず自分でも調べてみてください。
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