カリフォルニアでは暗号資産ステーキングができない?

仮想通貨/暗号資産のステーキングとは、定期預金(アメリカでいうCertificate of Deposit (CD))のようなもので、一定期間仮想通貨を預けることで高利率のペイアウトが受けられるというようなものです。

具体的な名前はProof of Stake(PoS)のバリデーターになるとか、ステーキングプールに参加するとか、ロックアップサービスとか、取引所やトークンによってさまざまです。技術的には銀行の定期預金とは仕組みが違うのですが、ここでは、深く立ち入りません。

「仮想通貨の定期預金みたいなものなのね」とだけ思っていただければ幸いです。

ステーキングできるトークン(仮想通貨)

ステーキングできる仮想通貨は取引所やウォレットによって異なります。以下は一例です。

コインベースでステーキングできる仮想通貨

コインベースでは、以下の様なATOM,ETH,XTZ,ADA,SOL,DOT,POL,USDCのような仮想通貨がステーキングできます。

Crypto.comでステーキングできる仮想通貨

Crypto.comではATOM,BNB, CRO, USDC, BTC, ETH, SOL, ADA, MATIC, USDTなど、様々な仮想通貨がステーキングできます。(ここからアカウント登録するとサインアップボーナスで仮想通貨がもらえるのでお得です)

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コインベースでステーキングできない州

現在アメリカで、仮想通貨のステーキングは違法などではありません!しかし、コインベースは一部の州の住民に対してステーキングサービスを停止しています。理由は州のDEPIと呼ばれる日本で言う金融庁のような機関から通知を受け、取引所が自主的にサービスを停止しています。

  • CA, MD, NJ, WI, SC:2023年6月以降新規ステーキング不可。既にステーキングしている分についてはそのまま続けられるが金利分を自動でステークすることはできない。一度アンステークすると、もうステークすることはできない。
  • HI,NY:ステーキング不可SC: 新規ステーキング不可。
  • AL,IK,KY,CT,WA:州から通知を受けているが、今のところステーキング可能。今のうちにステーキングしておいたほうがいいかも?
  • その他:影響なし(全州でステーキング可能)

以上が、コインベースでのステーキングに影響がある州です。

現在Crypto.comはステーキング自体についての制限はありませんが、ニューヨークでは使えません。ニューヨークから仮想通貨投資をしたい場合は、コインベース、Kraken, Geminiなどを使う必要があります。

結論:仮想通貨でステーキングしなくても高利率なCD使えばよくない?

以下は個人的な意見です。

カリフォルニアとかニューヨーク在住で「仮想通貨ステーキングできないのか……」と落胆した方がいるかもしれません。でも、結論問題ないです。

コインベースでステーキングできなくても、貯められる利率は、そんなに高くありません。コインベースだとETH2.77% – UDSC5.10%くらい、Crypto.comも同様でETH 3%~USDC5%くらいです。(2024年4月現在)

※分散型のサービスを使うともっと高いトークンのステーキングも可能で、年利10%~36%とかあるんですが、そもそもトークンの価格自体のボラティリティが高く、ステーキングで少しくらい増えてもその利息分が吹き飛んでしまうくらいの損失が出る可能性があります。また、あえてボラティリティの高いトークンをトレードする場合、タイミングを見極めて利確したいなどあると思いますが、ステーキングしてしまうと一定期間資金を動かせなくなるというデメリットがあります。またステーキングの手数料がかかる時もありますし、取引所がハッキングされてステーキングしていた資金を失うリスクもあります。この話は話がズレるんで、また改めて書きます。

日本にいたときであれば、銀行の定期預金があまりに低金利(日本の中で一番利率がマシだと思っている楽天銀行ですら、定期預金の金利0.02%とか!)なので、仮想通貨の戦略の一つとして、ボラティリティの高い仮想通貨をトレードするのではなく、USDCやUSDTなどのステーブルコイン(法定通貨と価値が連動するようにデザインされている仮想通貨。値動きが激しくないのでstable=安定コインと呼ばれる)を買ってステーキングすることで、米国の銀行を使っているかのような高金利を実現することができると思います。

しかし、せっかくアメリカ在住なのであれば、わざわざ、こんな5%とかのステーキングを狙わず、普通にFDICで預金保護されていて流動性も高い「法定通貨」であるUSDを使って、普通に定期預金(Certificate of Deposit (CD))作ればよくないですか?という話です。

例えば、チェース銀行では、2ヶ月で4.5%とかのCertificate of Deposit (CD)がありますし、オンライン銀行だともっと利率が高いです。5~6%もあります。

仮想通貨というハイリスクな投資に挑戦するのであれば、自分が取れるリスクの範囲で、ハイリターンが見込めるプロブラムに参加すべきであり、法定通貨でノーリスクで取れる程度のリターンのために、仮想通貨やるのって割に合わない気がします。あ、もちろん「仮想通貨に慣れるため」とか、別の目的があるならよいと思いますし、無理にハイリスクなプログラムへの参加をあおっているわけでもありません。

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